短足、ぽっちゃり、コギけつと言った、たまらない要素を兼ね備えたコーギー
ペットとして高い人気がありますね。
わが家のこむぎさんもコーギーなので、今回はそんなコーギーについてになります。
コーギーの起源
まとめ
- 原産国はイギリスのウェールズ地方
- 元々は牧畜犬
- 紀元前1200年頃と歴史の長い犬
- 名前の由来は”ウェルシュ(ウェールズ)の犬”という意味が定説
コーギーの名称は「ウェルシュ・コーギー(Welsh Corgi)」。
ペンブローク(Pembroke)とカーディガン(Cardigan)の2種類に分けられる犬種になります。原産国はイギリスで、英国王室でも飼われている”ロイヤルドッグ”としても有名です。エリザベス女王と一緒にコーギーがよく一緒に映っていますね。
本来は家畜の誘導や見張りなどを行なう牧畜犬になります。牛だけでなく、羊やポニーを追うのにも活躍していたようです。なので、現代のようにペットとして飼っていても、牧畜犬ならではの性格や特徴が多く見られます犬種になります。
歴史は深く、11世紀には書物にコーギーの記載が見られるようになりますが、実際には紀元前1200年程から飼育されていたようです。実は非常に長い歴史のあるコーギーですが、出身はイギリスのウェールズ。そこのペンブローク地方から来たのが「ウェルシュ・コーギー・ペンブローク」、カーディガンシャー地方から来たのが「ウェルシュ・コーギー・カーディガン」となります。
コーギーという名前の由来は所説ありますが、”ウェルシュ(ウェールズ)の犬”という意味の「ウェルシュ・コーギー」と出身地方の「ペンブローク」または「カーディガン」が合わさった説が定説になっています。もう一つが、牧畜犬として家畜の踵(かかと)を噛むという言葉がウェルシュ語で”コーギー”であるという説があります。踵を噛むのは、家畜(牛や羊)が敷地から出て行かないように見張る時と、よその家畜が敷地内に紛れ込んできた際に踵に噛み付いて追い返すといったことに由来しています。
コーギーの特徴
まとめ
- 体高:約20~30cm、体重:♂が10~12㎏、♀が9~11㎏の中型犬
- 走り回ったり運動が大好き
- 短足胴長でしっかりした足
- 温厚、社交的で飼いやすい面があるが、噛み癖や吠え癖がある
- 断尾の子が多い(主にペンブローク)
- 頭が良く賢いが、注意する点もある
- 平均寿命は12~13歳
体高は約20~30㎝、体重は♂が10~12㎏、♀が9~11㎏の中型犬に分類される犬種です。
中型犬の中でも小柄で足が短く、素早く走り回ることができます。牧畜犬として飼われてきたコーギーは、家畜に蹴られないように素早く動いて上手にかわしながら家畜を誘導することに適した体格(短足胴長、がっちりした足)になっていきました(北欧のヴァイキングがイギリスに持ち込み、ダックスフンドとの交配が起源とも)。
温厚で社交的なコーギーですが、家畜の踵を噛んでいた習性から、噛み癖・かじり癖がある子が多いく、木製のテーブルの脚とかをかじってボロボロにしたりなんかも。また、小さい生き物を見つけると吠えたり、追いかけ回したりする場合もあるので、散歩やドッグラン、小さい子供などにも注意が必要です。
コーギーと言えば、思いつくのが尻尾がない犬という方も多いのではないでしょうか。牧畜犬の頃のコーギーは断尾が慣例でしたが、現代では生まれつき尻尾がない子(または短い子)も多く、日本では法律で禁止されていない為、産まれてから断尾をするコーギーも多いです。
断尾にも理由があり、これも諸説ありますが、一般的なのが家畜に踏まれないようにする為と言われています。他にも昔のイギリスにおいては課税の対象外とする為(尻尾のある犬が課税対象とされていた)の名残と言われたり、ペンブロークは狐と見た目が似ているので、見分けをつける為とも言われています(カーディガンは黒系の色が多いので見分けはつきやすかったとか)。
コーギーは頭が良いので、躾はそれほど苦労することはなく、”お手”や”おすわり”などのトレーニングもすぐに覚えてくれます。ですが、飼い主さんの気を引く方法を覚えるとわざと悪戯をしたり、おいしい食べ物の味を覚えると餌の食いつきが悪くなったりといった行動も見られます。また、自分との上下関係をすぐ認識してしまいます。
コーギーの平均寿命は12~13歳。犬種全体の平均寿命が13~14歳と言われているので、平均的な犬の寿命に近いです。
コーギーの種類
まとめ
- ウェルシュ・コーギー・ペンブローク
- ウェルシュ・コーギー・カーディガン
- 3番目のコーギー!?
コーギーの種類は2種類あります。ざっくりまとめるとこんな感じ。
ウェルシュ・コーギー・ペンブローク
- ウェールズのペンブローク地方から発展
- カーディガンより小柄(25~30cm)
- キツネのような耳と顔つき
- 懐きやすい傾向
- 尾が短い(断尾がおおい)
- よく見かけるのはこっち
- 毛色:レッドホワイト、セーブルホワイト、フォーンホワイト、ブラックタン、トライカラー
ウェルシュ・コーギー・カーディガン
- ウェールズのカーディガンシャー地方から発展
- ペンブロークと比べて珍しい(本場イギリスでも珍しい犬種)
- 狐のような大きくふさふさした尻尾
- ペンブロークより一回り大きい(30cm前後)
- 耳の先端が丸い
- 毛色:ブラックタン、セーブル、ブラック
コーギーには実は3種類目がいます。それが「フラッフィー」。コーギーの体毛は短毛でまっすぐが多いですが、フラッフィーは体毛が柔らかい長毛です。フラッフィーは非常に珍しく、稀に起こる遺伝子異常により生まれてきます。毛色はペンブロークと同じく、レッドホワイト、セーブルホワイト、フォーンホワイト、ブラックタン、トライカラーとなります。
コーギーの性格
まとめ
- 活発で社交的、明るく元気で遊び好き
- 知能が高く賢い
- 好奇心旺盛
- 家族が大好き
- 吠える、追いかけ回す
- 運動不足により、ストレスを感じやすい
コーギーは活発で社交的(人や他の犬とも仲よくできる)、明るく元気で遊び好きといった子が多く見られます。半面、吠えたり追いかけ回したりしてしまうこともあります。牧畜犬の習性から見ていくと、攻撃性が高く、縄張り意識と警戒心が強く、物怖じしない、判断能力に優れている、吠える、噛む、知能が高く賢いと言えます。
好奇心も旺盛で、色々なものや生き物に興味を持ち近づいていきます。特に子犬の時はお構いなしに行ってしまうので注意が必要です。他の犬が苦手だと、噛んだり吠えたりする場合があります。また、何でも口に入れてしまいがちなので、散歩中も気を付ける必要があります。コーギーは比較的、異物を食べたことによって病院に来ることが多いようです。散歩中に口に入れがちなものは、草・落ち葉やひからびたミミズ、犬のうんち、砂・石とかも。特に匂いが強いものはなんでも口に入れてしまう可能性が高いので、注意とトレーニングが必要になります。
コーギーに限ったことではないのですが、コーギーは飼い主や家族と一緒にいる時間に喜びと安心を感じます。家族に対しては愛情を表現してくれますし、家族以外の人間や犬とも仲良くすることができます。また、牧畜犬であったこともあり、運動や走り回るのも大好きです。なので、運動不足や散歩が不十分だとストレスを感じやすくなります。
今回は人気犬コーギーのお話でした。